世界戦争…開幕。

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「ほら!!行こうぜ!!」 剣志郎も俺に続き走り出す。 少し疲れるが、 無邪気に笑う剣志郎を見ると、 何だか体が軽く なったような感じを受ける。 道のりを半分程度走ると 歩道の端で寂しそうな顔をする 1人の女が目に入る。 いつも俺達2人を こうして待っている女が… 「「おはよ。夢知…」」 「やっときた!遅刻するよ!!」 この、 見るからにモテそうな 輝きをしている女は ''優輝(ゆうき)夢知(ゆうち),, 俺との幼なじみで、 学校では ファンクラブすらある 超美人…らしい。 ずっと一緒にいるせいか、 そんなに美人とは思えない。 ワガママだしドジ… おまけに運動音痴な事を 誰より俺が知っている。 その分、スタイルが いいことは認めるが……。 全てを拒絶する一色の黒い髪を 腰のあたりまで伸ばし、 風が吹く度に 輝くそれを靡かせる。  
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