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3人で走り学校を目指す。
全力は出さず
夢知に合わせるのだが
それでも夢知は
すぐに息が上がっていた。
「正也!!
あと
30秒も無い!!間に合うか?」
学校まで残りは100m程度。
夢知の体力を考えると
本当に微妙な比率だ。
「とりあえず走る!!」
遅刻までのリミットが迫り、
校門がどんどん閉まっていく。
ガシャアアン!!
と大きな音を立て、
校門が俺の真後ろで閉まった。
「お前達…
遅刻ギリギリも
ここまでくると感動だな。」
うるさい鼓動をよそに
ゆっくりと顔を上げると、
ジャージを着て、
竹刀を右手に持った男が
視界に無理やり飛び込んだ。
こんな目立つ人、
否が応でも視界に入ってしまう
「鬼島先生…」
夢知が呟いたが
この人は鬼島勝也。
厳しいから
恐れられてる半面、
熱い人情で
生徒達からリスペクトされてる
「ほら!!
せっかく間にあったんだ。
速く教室に行け!!」
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