-黄昏-

2/7
前へ
/61ページ
次へ
 そこには、 医者、家族にも見放され… ただ死を待つだけのホームが在った。  そのホームの一室。 花子婆さんは朝、目覚めると決って行くとこが在る…。 壁ひとつ隔てた隣り、 愛しの太郎爺さんの部屋だ。  花子婆さんは77歳。 腰は曲がり、過去に、 高血圧症や内蔵疾患等で何度も手術を繰り返し その身体は杖が無ければ歩けない…。 …だが、彼女は、 自分よりも身体が不自由な恋人、太郎爺さんの部屋のドアをそっと、開け…、 「おはょ🎵」(〃 ̄▽) 「あっ🎵(*^ー^*) 花ちゃん…」 …今年、 82歳の太郎爺さんの身体を毎朝、欠かさず丁寧に拭いてあげてる。  
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加