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「お前が好きだから、愛してるから、俺の分まで幸せになれ。……本当は、俺が幸せにしてやりたい!誰のものにもなるなって言いたい!」
姿は見えないのに、まるで暖かく、そして悲しい気持ちに包まれているような気がした。
「生きたかった……だから、生きてるお前が、死のうとするなんて許せねえよ。百合、お前があの日から止まってしまったのは俺のせいだ。だから決心ついたら、もう一度お別れしよう」
そこで私は目を覚ました。
目の前をまばゆいばかりの光が包みこんで、目を開けると涙を浮かべる母さん、翔、花の姿があった。
もちろん、そこに裕一の姿があるはずがないのだけど。
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