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裏庭についた私は、中々話を切り出せなくて、沈黙が続くだけ。
もうすぐで式が始まってしまうのに。
「用ないなら俺戻るから」
冷たく言い放った泉君。ズキンと痛む胸。やっぱり怖い。だけどね……。
「泉君が……好きです!」
精一杯の想いをぶつけた。
それ以上はもう何も言えなかった。だけど私の想いを全てその言葉に託したから、伝わらなかったら諦めよう。
そしてまた彼をまっすぐ想い続けるんだ。
「おせぇよ」
泉君がそう言った。
やっぱり……そう俯いたとき、急に彼に引き寄せられて、後頭部に手の平。
この仕草は確か。
そう考えている間に、私は口づけを交わしていた。
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