みちしるべ

23/23
前へ
/304ページ
次へ
目を開けると、光が横で手を握り眠っていた。お母さんたちの姿は見えない。 「光……光」 そっと光を揺り起こす。目を覚ました光は一瞬フリーズしてから、目を輝かせた。 「菜々!」 病院だというのに大声を出し、いきなり抱き着いた。私ももう、この腕を抱きしめかえしてもいいんだ。 好きって、伝えていいんだ。 「光……好き」 「俺も」 彼は私のみちしるべ。 これからの未来は、明るい。 end
/304ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1866人が本棚に入れています
本棚に追加