約束の夏

2/24
前へ
/304ページ
次へ
君はあの夏の約束を、覚えているだろうか。 私は暑い日差しを受けながら、目をふせ、思いを馳せていた。 脳裏に浮かぶのは、去年の夏。 毎年夏休み終盤になると行く、お婆ちゃんの住んでいる町での出会い。 1年経った今でも、私の中に当たり前のように、輝き続ける気持ち。 光を失わないでいられるのは、一つの約束があるからだった。 ああ、あなたに会いたい。
/304ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1866人が本棚に入れています
本棚に追加