笑顔

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でも俺達はもう高校生。ガキじゃないんだから、夜遊びだってしたくなる年頃だ。 「俺も捜すよ」 「本当?じゃあすぐ行こう」 母さんたちと俺は一緒に外に出て別れて紗耶香の捜索を始めた。 俺も何度か携帯に電話をかけてみたが、コールはしているのに繋がらなかった。つまり紗耶香はわざと無視しているか、出られない状況か……少し心配になる。 「なにやってんだよ、あいつは」 俺はそう呟いて走り出した。 思い当たる場所は回った。よく行くゲームセンターや、カフェ、ショッピングセンターにも行ってみた。けど紗耶香の姿は見当たらない。 学校にも行ってみたが、校門に鍵がかかっているので入れるはずがなかった。 「どこにいんだよっ」 走り回ったせいで大分息がきれてきた。もうどこにいるか全く見当がつかなくて、がむしゃらに色々なところを回った。
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