1866人が本棚に入れています
本棚に追加
「紗耶香っ……」
高梨が紗耶香を抱きしめる。
あんなに紗耶香を殴っていた高梨とは、まるで別人のような顔つきだった。
あれは……誰かを愛しいと思う顔。
もしかしたら紗耶香の言う通りなのかもしれない。高梨は不器用で、自分をコントロールすることができないって。
俺は、周りからは認められることのない愛のカタチを見た気がした。
紗耶香の笑顔を守る役目は高梨に任せた。俺は1番近い、幼なじみという場所で、紗耶香を見守ることにするよ。
最初のコメントを投稿しよう!