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8ヶ月の記念日、お前はついに俺を振ってくれた。これで安心して死ねると思った。あの時点でもう、体はかなりやばかったんだよ。
別れても、入院しても、病気で苦しいときも、いつもお前の顔が浮かんだよ。
俺はもうお前に好きだなんて言う資格はないから、最後に、あの日、お前が俺に言った言葉を言わせてくれ。
もう俺を愛さなくていいよ
俺じゃない、もっと優しくて強い男と幸せになれ。
綾乃の幸せをいつも祈ります。
遊馬
白い手紙は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。
今更、そんなことを言うんだね。私なにも知らなかった。ただ自分ばかりが辛い、苦しいって歎いてばかり。
本当に最低なのは私。
知らなかったじゃすまされないよ、こんなの。
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