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「美紀、なに怖がってんの？」
……怖がる？
優子の言葉が理解できず、顔をしかめる。優子はいたって真剣な表情だった。
「後輩くんが年下だから？自分の中で気持ちにストップかけてんの？」
はっきりそう告げられ、違うと思いながらも言い返せない自分がいた。もしかしたらそうなのかもしれない。
年下なんて恋愛対象外って線引きして、そのルールからそれるのを恐れて、後輩くんの気持ちを受け流した。
そうなの？
自分で自分の気持ちが分からなくなる。
「分からない」
「なら何であんた、そんな悲しい顔してんのよ」
なんで？
なんで私はこんなに苦しいの？
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