1 プロローグ

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通学路を歩いて帰る間、いつも同じような淡い期待を抱く。 でもそんなの起こらない。 もう少しで自分ちのマンションが見えるというところで少し立ち止まり、溜め息を漏らした。 その時、突然目の前に黒いバンが現れ、中から目だし帽を被った男達が降りて来た。 キョトンとする私に、男達は手を伸ばし、無理矢理車に乗せようとする。 「オラッ!早く乗れ」 私…もしかして連れ去られてる? 男達にされるがまま、車に押し込まれている時、耳をつんざくようなブレーキ音がした。
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