1 プロローグ

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「おい!ケガはないか?」 のびている男達に手錠をかけている男が聞いて来た。 「え……はい。ないですけど……」 「そ。もうすぐ迎えが来るはずだからちょっと待っ………」 男がそういいかけた時、空からパタパタとヘリの音がした。 「ったく、おせーっつーの。」 そう言いながら男はスーツについた砂埃をはらった。 ヘリから階段が降りて来ると、男はそれを掴み、私の体を抱き上げる。 「おら。しっかり抱き着かねーと落ちるぞ。」 そう言われて少しだけ身を寄せた。 「……もっとだっつの。」
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