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ここは、中央公園の丘の上。
人工的に造られた小高い土の盛り上がりの上に、芝が青々と茂っている。
「着いた~」
少女は上空に広がる青い空を見上げて両手を広げた。
顔には空と同じく晴れ晴れとした表情を浮かべている。
それに反して、俺は苦しげな表情をしているに違いない。
ひたすら少女の後を追って走り続けたため、俺はすっかり息が上がってしまっていた。
何しろ駅から一キロ半。
彼女の足は意外と速く、俺はここまで距離を縮めることができなかった。
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