1回

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「グラウンドに礼!」 「「ありがとうございました!」」 この日の練習が終わった 「中西くん」 「はい」 「どうだった? あの子のピッチング」 緒方は笑っている 「監督は分かっていたんですよね」 「なにを?」 「自分らでは 佐藤の球を打てないと…」 「ん- まぁね でもあそこまでされるとは 思わなかったよ」 なおも笑っている 「…」 中西は悔しいのか 黙り込んでしまった 「中西くん 明日から、1年生は基礎体力作りに入らせる 佐藤くんもだ 1ヶ月は佐藤くんにボールを触らせないように」 「分かりました では 失礼します」 中西は帰っていく 「あそこまで 落ち込むとはねぇ」 緒方は 中西の背中にいつもの威厳が無いのを感じた
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