1回

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「…あの 監督」 亮が手を挙げた 「佐藤は分かるんですけど なんで自分がレギュラー組なんですか?」 「なんでって 投手と捕手がいて バッテリーだろ?」 当たり前だ という顔で言う緒方 「でも 今 佐藤の球を捕れなかったし…」 亮はうつむいた 「今は捕れなくても 練習すれば捕れるさ それとも 自信が無いのかい?」 微笑みながら答える緒方 「いや…」 「田中くん 君には全国優勝という実績がある もっと自信を持つんだ」 そう 亮は中学時代 全国優勝をしたチームのレギュラーキャッチャーだったのだ 「…」 それでも パッとしない表情の亮 「まいったなぁ」 苦笑いの緒方 「田中くん 実はね 1ヶ月前から決めていたんだよ 佐藤くんと君をレギュラー組に参加させる事は」 「えっ…!?」 驚く亮
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