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深夜の深い森にローブを深く被った少女らしき人影がある。
「今日は狼か……」
―――グルル
狼は理性を無くしているようで今にも少女に飛びかかろうとしている
「クズが群がっても所詮クズなんだよ」
―――バァン
静かな森に銃声が鳴り響く
最初に仕掛けたのは狼ではなく少女だった。少女は両手に銃を持ち確実に額に穴を開けていく
――――バァン
やがて森に静けさが戻った
月の光で見えた少女の瞳は冷たい光を宿していた。その少女の瞳には先ほど自らが殺した何体もの狼の死骸が映っていた
「あーぁ、せっかく手伝いにきたのに」
「暁、遅かったね。もう片付けちゃったし」
少女はローブを取り少年を見上げた
「帰ろっか暁」
少年は頷いたのを確認すると少女は“転移”と呟いた
2人は風に包まれると消えてしまった。
森には静寂さだけが残っていた
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