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私には、記憶がない。
分かるのは、自分の名前だけ。
私の名前は、マリア。マリアしか分からない。
私は、空を見上げていた。
なんだか懐かしい感じがした。
だから見ていた。
すると、
?「おい」
(?? 誰が探してるのかな?)
?「おい!お前だって…」
(??)
声のする方へ、目を向けると、声の主らしき男の人が、立っていた。
結構な高身長、黒髪にクセなのか、ウェーブがかかっている。
まじまじと見ていると、
(!!!!)
いきなり、目が合った。
ギル「オレの名前はギルバートだ。お前は?」
マリア「えっ…私?」
尋ねると、ギルバートという人は、無言で頷いた。
マリア「私は…マリア…」
ギル「そうか… お前は何をしていたんだ?」
マリア「空を…見ていたの…。なにか思い出せるかなと思って。」
ギル「…? 思い出す?」
.
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