月曜日の空中散歩

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    L氏の邸宅の屋根裏部屋を借りて棲んでる散歩詩人。     かつて薔薇色の頬だったころの彼女は、まるで、絵本の挿絵のような美少女だった。     今でも、微笑うとその横顔に在りし日の面影が窺われる。     彼女の第二詩集『月夜の露台に零れ落ちる冷たい月光』の中で彼女は、アイスピックで月を掻き砕き、グラスに入れてウイスキーを飲んだ。     詩人の彼女は筆名アリスを持ってる。    
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