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あれは、私が小学生の時…
公文のごほうびで、
クジがついた鉛筆やペンを帰りにもらえると聞き、
喜んで、入り口に向かったのを覚えている。
大きなカゴに、たくさん入っている鉛筆達。
当たりが出れば、もう1本引くことが出来る。
友達が一本取ると、はずれが出た。
私は、当てたいという気持ちで鉛筆に触れる。
すると、当たりはこれだという確信が漠然と頭をよぎったのだ。
クジは、当たり。
やった!と、奥の方から引いてみる。
また当たり!
引き当てたクジは、全て当たりだった。
しかし、5回目ともなると、
さすがに近くにいた先生が、不振な顔をする。
私は、当たりでないとわかったものをとった。
安心したような先生の顔。
それが、きっかけだったように思う。
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