第弐章 運命

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優と晴彦のクラスは1年3組で、この担任は、なかなかの美人だった。 先生は明日の連絡などを話して、そして、 「じゃ、終わりぃ。学級委員号令かけて」 と言った。 「きりーつ。礼」 「さようなら」 優はすぐにイスに座った。すると、例のごとく晴彦が近づいてきた。 「じゃあ、帰るか!」 と言いながら、優は立ち上がった。すると、教室のドアが開き、キノコが、いや、キノコ頭が出てきた。キノコ頭は徐々に大きくなって、やがて顔が現れた。 生徒指導部の先生だ。 「ちっ、キノコだ。」 晴彦が思わずもらした。
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