第2話

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『んー…。やっぱアチラさんだったかー………。』 高校にあんなにちっちゃい子がいるわけないしね。 あの日から今まではっきり見たことがないものが見えるようになってしまった。 こういうのってきっかけがあるって聞いたことがあったけど、どうやら本当みたいだ。 『あなた見える人?』 『え?』 いきなり背後から声をかけられ、振り返ってみると小柄だけど笑顔に目を惹かれる綺麗な人。 あれ?この人誰だっけ……? 『大丈夫だよ。あの子、害ないから。』 『……はぁ。』  ニッコリと微笑み、またね、っと言って歩き出したその人は、女の子が消えた音楽室の中へ入って行った。 んー? 色々と不思議に思い、首を傾げて見たけど、あたしの残念な頭じゃ答え見つかりませんでした。 .
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