第1話

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―――皆さんは信じられないものを見てしまった時、一体どういう反応をしますか? ①逃げる ②そのまま立ち尽くす ③楽しそうだから自分も仲間に入れてもらう 突然3択にしてしまいましたが…。うん、③だったら楽しそうだよね。 でもあたしがしたのは②。 ①だったらどんなによかったことか…。 後悔しても遅そうです。 ♪ あたしが未知と遭遇したのは今から約20分前――― 辺りは真っ暗で、静かに静まり返った深夜12時。 人使いの荒い母に追い出され、牛乳を探して約1時間、コンビニ巡りの旅に出ていました。 萩原 唯(はぎわら ゆい)、誕生日が来れば華のセブンティーン★な高校1年生。 今年の春から2年になります。 今、あたしは牛乳のためだけに隣町のコンビニまで歩いて移動し、牛乳をゲットした帰り道です。 何でかって? あたしのお母さんが明日の朝に飲む牛乳がなかったから。 毎朝牛乳をコップ1杯飲む母。 なかったらそりゃもう機嫌が悪い。 あたしにまで八つ当りしてくるからめちゃくちゃタチ悪いよね。 買いに来たものはいいものの、近くのコンビニであいにく牛乳が売り切れ中。 今日はつくづくついてないようです。 .
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