第3話

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萩原唯、17歳。 これまでの人生で様々な問題に直面し、そのいくつもの壁を乗り越えてきたつもりなんだけど…。 ……さすがにあれはちょっと厳しすぎる………。 あたしは指定された場所・ドトールの前で、頭を抱えて立ち尽くすしかなかった。 ♪ まぁ、さすがに店の前に立ちっぱなしというのは迷惑というものでして。 このままじゃいけない、と思ったあたしは、覚悟を決めるために大きく深呼吸する。 とりあえず、この前のあれ、さっきのあれについてあいつに説明してもらわなければならない。 大丈夫、同じ高校に入って来たんだ。あいつだって人間だ。 怖いことなんて何一つないはず! さあ!勇気を出して頑張れあたし!!! 『………よしっ!』 自分を奮い立たせ、パチンッと自分の頬を強く叩いて気合いを入れてから、あたしは店の中に足を踏み入れた。 .
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