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『…まったく、可愛い娘をこんな暗い中、1人で歩かせるとか、一体どういう神経してるのよ…。』
ぶつぶつ呟きながら暗い夜道を歩く。
…うん、なんか出そうで薄気味悪い。
ただ今の季節、3月の半ば。
いくら春が近づいてきてるとはいえ、夜中はまだまだ肌寒い。
うん、バスケ部なあたしはショートカットなわけでして。
やっぱり髪が短いと首が寒いものでして。
マフラーくらい持ってくればよかった、と軽く後悔する。
『…はぁ。』
何だか牛乳片手に1人淋しく歩いている自分が急に馬鹿馬鹿しくなり、思わずため息をついてしまった。
(…明日の朝も早いし、さっさと帰ろう…。)
ポケットに手を突っ込み、早足で帰ろうとしたその瞬間―――
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