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どうしよう!!?こ、殺される!!?
『…だ、だれか……!!!』
後退りをして周りを見るがやっぱり誰もいなく、そうしてるうちに女の顔はもう目の前。
だ、だめだ…あたしこのまま死ぬの…!!?
嫌な想像が頭の中をよぎる。
ニターッとした笑みを浮かべ、大きな口を開けて女が襲い掛かってきた。
『~~……ッ!!!』
『グァァァァ……ッ!!!!』
…へ?
衝撃的な痛みを覚悟して思いっきり目をつぶったが、それはいくら待っても訪れなくて。
その代わり、耳をつんざくような女の悲鳴が聞こえてくる。
な、なに…??
恐る恐る目を開け、あたしはこれでもかってくらい大きく目を見開いた。
――あたしの目に映ったのは、おでこにお札を張られて苦しがっているあのぐちゃぐちゃの顔をした女と、あたしを守るように立っている長身の少年だった。
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