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それだけ彼女が魅力的に感じられた。
俺はさっきからチラチラと見ていた。
なにをしているのかすごく気になって仕方がない。
同じクラスになれた。
それだけでもラッキーなことなのに…
次々といろんな思いが沸々と沸いてくる。
それを全て抑えようと頑張ってはみるのだが上手いこといかない。
初恋…
今まで人を好きになる感情がなかったのでどうしたらいいのかわからない。
だから俺は伏せて寝ることしか方法がなかった。
俺は…なにしてんだろ…
ばかみたいだな…
自己嫌悪に陥っていると前の席の人からプリントが配られた。
それは聖凛高校の全部活がずらっと書いてあった。
シャーペンを持ち一応プリントに目を通した。
するとある部活名のところで一端目が止まった。
しかしすぐに紙を裏返した。
そこで拓馬が横から話し掛けてきた。
「誠也、部活入るのか?」
「いや、もう気持ち的にも大丈夫だが…今は入るつもりはない。」
「そっか…。」
「すまん。」
「いいよ、別に…。でも勿体ない気がするけどな。」
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