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「いいんだよ。もう…あの時みたいなことを体験したくないからな。」
「…!!。でもそろそろいいのじゃないのか?」
「……すまん。」
俺はさっきから逃げてばっかりだな。
自分の弱さが情けない…
「けど…俺は戻ってくるって信じてるからな。」
「わかったが…期待はしないでくれ。」
そう言ったところで都合よくチャイムが鳴った。
そして帰る準備をし、ふと藤平さんがいた席を見ると…
誰も居なかった。
おそらく鳴ってすぐに帰ったのだろう。
そうか、今日から部活の仮入部期間なのでどこか回っているのだろうか。
そう思いながら拓馬、遼太、宗祐のいるところへ行き4人で帰った。
「ところで遼太と宗祐はなんか部活入るのか?」
拓馬が2人に聞いてみた。
「俺達は中学からサッカー部に入ってたからこっちでもするつもり。なっ宗祐!」
「あぁ…そっちの2人はなにか入るのか?」
宗祐が聞いてきた。
「俺はバレー部!」
拓馬は一度俺をちら見して答えた。
「俺は…入らない。」
「えっどうして!?」
「うーん…なんとなく。したい部活がないからな。んじゃ、俺はこっちだから。じゃあな。」
遼太の質問に答え、詮索されないように少し早めに歩いて行った。
「おう!じゃあまた明日。」
「おぃ、誠也!待てよ。」
拓馬が慌てて追いかけてくる。
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