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「誠也の席どこ?」
「2列目の一番後ろ。」
「おぉ、んじゃあ隣じゃん。」
拓馬の席は3列目の一番後ろで確かに隣だった。
そして教室に入ろうと扉を開けた。
それまで騒ついていたクラスに一旦静まり全員がこちらを見た。
それから一気に煩くなった。
俺達は自分の席に座るといきなり女子達ががやって来た。
「あの…名前なんてなんて言うですか?」
1人の子が恥ずかしそうに聞いてきた。
「…坂本誠也。」
そう言うとキャーキャー言い出して耳が痛くなってきた。
しかもさっきから聞こえる声は「かっこいい」とか「一目惚れ」とか「好きになったかも。」ばっかりだった。
やっぱりこいつらも駄目だ。
人を外見で判断してる。
そういう奴らは嫌いだった。
拓馬の方を見ると同じように女子に囲まれていた。
しかしあいつは彼女がいるのでそのことを話したら女子は去っていった。
しかし俺はそんな人はいないのでなかなか離れてくれなかった。
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