妊娠異常者

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私はいつもの様に、あの日までの夢を見て起床した。 「私……いつまで引きずってんだろうね‥」 うん。どこかの、悲劇のヒロインじみた言葉をいくら呟いても、何も変わらないってのは分かってた。ただ、いつも見るあの夢が懐かしすぎて…… 今日の天気は晴れ。 気持ちよすぎる空や、私に吹き掛ける風に私は嘔吐した。もちろんトイレへ駆け込んでの事だ。 「カトオ君……」 自分の胃から出たものを見ながら私は…… 片思いの彼の名を呟いていた。
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