うちはイタチ外伝

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暑い空の中みんなが演習場へと集まる。演習場は校舎のすぐ裏側の方にあって、まわりはフェンスでしきられている、広い広場だ。 広場の奥の方にまとがついた丸太が10本、横にきれいにならんでいる。そして今イタチ達がいるところに白い線が横にきれいにひかれている。どうやらこの線からあのまとのついた10本の丸太目掛けて手裏剣やクナイを投げて練習するらしい。白い線から丸太までの距離は結構遠い。と、そこえ再びイルカ先生が現れた。「よーしまずは先生がお手本を見せてやる!」 イルカ先生は自分の右足につけてある手裏剣ホルスターから手裏剣を5枚取り出した。左から5番目の丸太のまとを狙うらしい。意識をそのまとへ集中した次の瞬間、 「それ!!」 手裏剣は勢い良くイルカの手から放たれた。 スコンスコンスコンスコンスコン! 何と全てまとの真ん中に直撃していた。クラスのあちこちから「すごい」というような声がたくさん出てきた。 「よーし!お前達も投げてみろ!」 生徒達は順番に並んで自分が思うように投げてみた。まとから外れるものもいれば、まとに届かないものもいた。イタチは5枚の手裏剣の内2枚は確実にまとの真ん中に当てていた。とその時、後ろからイタチに話しかけてくるものがいた。うちはシスイとうちは蓮だった。 「イタチ~、相変わらずスゲーな。」 とシスイが褒めるように言った。 「俺達にもどうしたらうまく投げれるか教えてくれよ。」 蓮が頼んだ。 「いいよ!それはね、………。」 イタチが2人に優しく教えていた。 「おお!なるほど!!」 シスイがうれしそうに喜んで見せた。 「ありがとう!教えてくれたお礼にいいこと教えてあげるよイタチ!」 蓮が得意げに言う。 そしてシスイが絡むようにこう言った。 「そうそう、実はな、この後手裏剣のテストをやるってイルカ先生1人ごと言ってるの蓮と2人で聞いたんだぜ!!な!蓮。」 「ああ!しかもなかなか点数も大きいみたいだよ。」「へ~、ありがとう。覚えとくよ!」 イタチ達はその後一旦別れて手裏剣の修行に専念した。そして… 「よーし!お前ら!もう十分修行できたろ~!これから1人ずつ先生の前でまとに手裏剣を投げてもらうぞ!1度もまとのど真ん中に当てられなかった奴は先生と居残りということにする!!」 クラスのほとんどが「え~~~~!!」とブーイングをしてみせた。一方イタチと蓮とシスイはこのことを予想できていたので逆に少し微笑んでみせた。
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