第一章「作用」

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ジリリリリリリリリリリリリリリリ 目覚ましの音と共にシュンは目覚めた。 「さっきの夢は一体全体なんだってん」 シュンは不思議がりながらも 布団から出る。 シュンのいつもどうりの毎日が今日もスタートした。 まずは顔を洗って、ひげを剃り、歯を磨く。 髪をセットし、ご飯食べ、着替えたらバイトへと急ぐ。 それがシュンの朝だ。 そして準備が整い玄関の足踏み段に座り 「じゃあいってくんねユウさん!」 いつもどうりのあいさつを言い 靴を履いて、シュンは玄関を出ようとした。 すると台所からあわててユウが玄関まで来て 「おっ、ちょっと待ってくれや!」 といって玄関に散らかったスリッパで ドシンと転びスリッパに本気でキレるユウに対し 笑顔で「またか」とシュンの弟のコンが言うとユウとコンはシュンにとって見慣れたケンカになり シュンはあきれた素振りで 「もー、いってくんよ! じゃあね!」 すると待てよ待てよとばかりにユウはコンの腕を掴み抑えて 「おい待てって、あのな、来週の日曜なんだが コんがサッカー部で県大出場決まってな、 こんど練習試合で名門のベクトリア高校に行くんだが、シュンも来いよ!」 とうれしそうな笑顔のコんを見て 「バイト代わってもらえたらぜったい行くよ!」 とシュンはいい、勢いよくかけだしで家を出る。 なんやかんやでケンカも終わり落ち着いたユウは 「ほれ、コンもメシ食べちまえよ」 コンは、にこりと笑い食事の用意されたリビングへ走る。 「カナデさん、なぜシュンを産んだんだ、 あんたは最低の親だよ・・」 ユウはひとりつぶやきコンのいるリビングへと向かう。
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