さようならは再会への始まり

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さようならは再会への始まり

納屋の裏に放置されていたスクーターを引っ張り出して納屋の前に持ってくるとキーをオンにしてセルボタンを押す 予想通りうんともすんとも言わない 次はキックペダルを数回踏み下ろすもエンジンがかかる気配もなく教えられた場所から工具を持ち出してバラし始めた。 プラグを外してキックペダルを踏み下ろすとちゃんと火花が散る事を確認 次は懐中電灯でガソリンタンク内を覗く タンクは空っぽ キャブレターを外してバラすと思った通りガソリンが腐って大事な部分が固着している 納屋の棚を物色するとクリーナーが見つかった。 壊さないように慎重にマッチの頭ほどの小さな部品や針状の細い部品を外してクリーナーを吹き付けながら掃除していく 各部品を全て掃除し終えて他の怪しい部分もチェックして元通りに組み直す 自分のバイクからガソリンを抜いてスクーターに補充 ポポポッ ボボッ キックペダルを踏み下ろす事3回 エンジンがかかった しばらくアイドリングが落ち着かなかったもののそのままヘルメットを被り、道路に出るとアクセル全開 ビ~~~~ン、ボボボボビ~~ンボボッ そんな感じで50メートルほど走ると段々ストレスなくエンジンが回りだした 家の前を行ったり来たりして何度か止まりアイドリングの調子を確認 問題なくアイドリングも安定しているしブレーキも問題無し 庭先に入って行くと母ちゃんがニコニコしながら待っていた
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