プチ放浪

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思いたったが吉日 久しぶりの連休、必要最小限の荷物を積み、行き先を決めず愛車に跨がり走り出した 2本目のタバコもフィルターに届こうかとした時 不意に老人の声に状態を起こす 『飯は~?』 『今済んだところです』 稿の寝床から下りて老人と向き合う 『…。風呂入らんね?』 『大丈夫です、垢で死にませんから(笑)』 『そりゃそうじゃが(笑)』 『栃木はどこね?』 『〇〇です』 『〇〇かぁ…』 『知ってるんですか?』 『地名はの(笑)…酒は嫌いか?』 『大好きです』 その返事に満面の笑みを浮かべた老人 『近所の爺婆しか寄りつかんけ、兄さんさえ良かったら付き合わんけ?』 『え⁉でも…』 俺の返事も聞かずおいでおいでをしながら母屋に入って行く
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