一宿一飯の恩返し

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一宿一飯の恩返し

自然に目が覚めて茶の間に行くと誰もおらず、台所に顔を出すと母ちゃんが朝食を作っている所だった。 『おはようございます。』 『あれぇ、もう起きたかいまだ早いで寝どったら?』 時計を見ると6時前 『いや、大丈夫です』 『ほうが?いま茶入れっから顔洗ってこ。歯ブラシもあっがら』 『何から何まですみません』 『ええがら、行ってこ』 布団とパジャマを畳み顔を洗って茶の間に戻る 『あの、親父さんは?』 『父ちゃんは田んぼの見回りだけんど、もう来っから朝げはそれからでええが?』 『はい。逆にすみません。』 入れてくれたお茶をすすりタバコをふかしながら外を眺めていた
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