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学校で、所謂不良と呼ばれているちょっと頭の弱い方達が、番長で1万円勝った負けたとか和気藹々と話してたりすることがあった。
勝ったら勝ったで、テンション高くなってるし。
負けたら負けたで、テンション高くなってるし。
とにかく、高校生なのにスロット打ってきたアピールをしたくてしょうがないのだ。
勝てば自慢気に友達に話すし、負けてもリベンジしてくるとかどうでもいい宣言をしている。
何が言いたいかと言うと、たかが1万円で番長を語るなと。
0が足りない。
オレなんか勝ったときは狂喜乱舞だし、負けた時は手首を切るか考える。
1万円の勝ちなんてあり得ないのだ。
1万円分のメダルがあれば回せる。
1万円の負けなら、追加投資で回す。
番長はそうゆう台だった。
とまぁ、ここまで書いて、オレがどれだけ低俗なダメ人間かってことが解ったと思う。
確実に父親の影響なわけだが、父親のせいとは思っていないのだ。
むしろ、父親のおかげ。と感謝の念を抱いている。
何故ならダメ人間だからだ。
とにかく楽しかった。
それなりに友人関係はあったが、それよりも番長。
寂しいと思われるかも知れないが、後悔はしていない。
ここまで一心不乱に打ち込めた趣味は今までにないし、何より財布の中が常に潤っていたのだ。
学生にとってお金はかなり重要であろう。
これを見ている方々は、お金があったら何に使うだろうか。
1ヶ月働いた給料ではない。
1日遊んで得た万単位の泡銭だ。
服やバイク、遊びに行く資金。
免許代や彼女へのプレゼント。
こんなところだろうか。
オレはと言うと、次の番長の資金だったり、馬券に費やしていた。
ダメ人間万歳。
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