嗚呼…素晴らしい父親よ。

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父親と簡単に二文字で表すことが出来るが、世の中にはたくさんの父親がいる。 人間として生まれた以上全員に父親がいるのだから、それは多種多様な父親がいるだろう。 私、父親がいないんだ… と寂しいことを言ってみても、貴方が存在しているなら、貴方にも父親が居る言うことだ。 あくまで種的な意味での父親で、本来の父親としての責務は全うしてないかも知れないが。 さて。 もちろんオレにも父親は居る。 今は一緒に暮らしていないのだが、お正月なんかに実家に帰ると元気にパチンコをしてる。 そんなオレの父親だが、とんでもなくアホなのだ。 どれくらいアホかと言うと、5段階のアホ評価なのに、8を取るくらいぶっちぎりのアホ。 小さい頃は何とも思わなかったが、今(22歳)になって漸くそのアホさがわかった。 いくつかエピソードを書いていこうと思う。 オレの父親はゲームをしない。 と、言うか基本的に、興味がないのだ。 オレがまだ小学生の頃、初期のぷよぷよをやっていた時のことである。 「これふたりで出来るの?」 と、珍しく父親がゲームへの参加意思を顕にして来たのだが、子供の辞書に"手加減"なんて文字は存在するはずもない。 「なにこの黒いの。くっついても消えないし。これ落とさないでくれる?」 と、のたまいやがった。 ゲーム性を根本から拒絶したのだ。 父親と初めての対戦ゲームは20分で幕を閉じた。 しかし、パズルボブルは気に入ったらしく、しばらく一緒にやっていた。 「邪魔が入らないからこっちのが楽しい。でも、こっちの画面の飴玉多くない?」 パズルボブルを知ってる人はわかると思うが、これは名言である。 明らかに玉の数が違う状況を見て、邪魔が入らないと断言し、尚且つ、飴玉とな。 やはりうちの父親にゲームは合わないのだろう。
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