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教室にはまだ2、3人しか居らず、皆黙って座っている。
「凄い静かだね…」
遥は小さな声でみなみに言った。
「ま~初日だからね~」
と納得のいく発言をしてくれた。
席に座り、みなみとアドレスを交換した。
交換していると優哉が来た。
「あ、優哉君おはよ!」
遥は笑顔で挨拶したが優哉は無表情で「おはよう」と返した。
みなみはそれを見て遥の耳元で「優哉君って笑うのかな?」と質問してきた。遥は「多分」と返した。
「ねぇ~アドレス交換しない?」
遥は携帯を出し言った。
「あ、私も!」
みなみも携帯を揺らしながら優哉に言った。
「…あ~いいですよ…」と優哉はゆっくりと携帯を取り出た。その時、カランと何かが落ちる音がした。
遥は床を見てみると、そこには黒い円錐系の物体が落ちていた。
優哉は慌ててそれを拾った。
みなみはそれを見て
「何それ~なんか怪しい」と目を細めて優哉に質問したが「な、何でもない…」と少し慌てた様子で言った。
「ま~いいからアドレス交換しよっ!」
遥は少し気になったが、あまり追及すると可哀想だと思いあえて落ちた物については聞かなかった。
優哉は遥とみなみとアドレスを交換し終えた時小さな声で「だから銃は好きじゃないんだ」と言った。
気付いたらクラスメートのほとんどが来ていて騒がしくなっていたため遥はよく聞き取れなかった。
遥は何を言ったか気になり、「なんか言った?」と聞いたが優哉は「何でもない」と答えた。
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