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「んじゃ~HR長が女子になったから副は男子だな。はい!立候補~」
担任は前に立ち男子を見たが誰も立候補しようとしない。
遥は後ろにいる優哉に
「副HR長やってみたら?」と聞いた。
しかし優哉は
「やらないよ。只でさえ忙しいのに…」
「そっか、忙しいならやらないほうが良いね。」
遥はそう言い前を向いた。「優哉君って不思議…」と心で思った。
「んじゃ~俺やるよ。」
一人の男子が手を上げた。遥が良く知ってる人物だ。同じ中学で3年間同じクラスだった斎藤力だ。坊主頭でがっしりとした体格、身長は180cmはある巨体で中学時代は柔道部に所属し部長も務めた。
「やってくれるか!拍手!」
雛菊が立候補した時と同じ感じで皆拍手した。
力は前に立ち挨拶をした。「斎藤力です。HR長をサポート出来るように頑張ります。宜しくお願いします。」
そう言い一礼した。さすが元柔道部。礼が綺麗だ。
「力かぁ~さすが元部長」遥は独り言のように言ったがみなみに聞こえていたようで、「ん?知り合い?」とみなみは遥に聞いた。
「同じ中学なんだぁ~力は元柔道部の部長だよ。」
と遥はみなみの質問に答えた。
「そうなんだ~だからあんなにがっしりとした体格なんだね~」
みなみは前に立ってる力を見ながら言った。
その頃優哉も力を見て思った。
「…アイツではない…“裏切り者”は身長175cmと言っていたからな…やはり違うクラスか…」と…
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