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この銀島高校には体育館が3つあり、それぞれ第一、第二、第三体育館となっている。
遥達はまず、第一体育館に行った。
そこでは男子バスケ部と女子バスケ部が部活をやっていた。
結構見学している人達がいる。
「みなみちゃんはバスケ部に入らないの?」
と遥は質問をした。
「続けたいんだけど、怪我しちゃって続けられなくなったんだ…」
みなみは顔を下に下げ、悲しそうに言った。
「そうなんだ…残念だね…」
遥も悲しそうに言った。続けたいのに続けられない。これがどれほど辛いか知っているからだ。
実は遥もテニスを続けられない状態であった。自己紹介の時は言わなかったが、遥は右肩が上まで上がらないのだ。
中2の夏、試合中に右肩を怪我して上まで上がらなくなったのだ。だから遥もテニスは続けられない。この事はまだみなみは知らない。
「バスケ部には入らないから、次行こ!」
みなみは気持ちを切り替えて遥と共に第二体育館へ行った。
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