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走った二人はゼーハー言いながら武道場に着いた。
武道場では剣道部と柔道部が活動していた。
あのバシという音は竹刀で叩く音であった。
「剣道と柔道か~なんか痛そう…」
みなみは独り言のように言った。
その時、遥の目にある人物が入った。
「優哉君?」
遥は優哉の所へ向かった。「ちょっと待ってよ!」とみなみも続いた。
優哉もこちらに気付いたらしい。
「遥さんにみなみさん?」
少し驚いた様子であった。無理もない。マネージャーでもない限り女子が武道場に入ることはめったにないからだ。
「優哉君って剣道部に入るの?」
遥は優哉に聞いた。その時優哉は驚くべき事を言った。
「こんな低レベルな部活に入るわけないよ。」
「え?」
遥とみなみは驚いた。しかも剣道部の先輩達に聞こえるような大声で優哉は言ったのだ。
その場にいた先輩や同級生は皆優哉に視線がいく。
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