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武道場をあとにした優哉は昇降口に向かった。
向かってる途中、どこからか声が聞こえてきた。勿論優哉にしか聞こえない。
『裏切り者は見つかったか?』
『いや、まだ見つからない。つか初日だぞ、見つかるわけないだろ。』
優哉は声には出さずに答えた。
『そっか、早く見つけだして始末しろ。』
声の主はそう言ったあと、何も聞こえなくなった。
「…分かってるよ…」
優哉はボソッと言った。
そう言ってる間に昇降口に着いた。
靴を履き替え、外に出た。外でも野球やサッカー等の屋外の部活がやっている。
優哉は見向きもしないで帰って行った。
その時、校舎の屋上で忍者のような姿をした人がいた。
身長は優哉と同じ位だ。性別は男だ。
手には何か持っている。
「この程度の任務は楽すぎる。何故私がやらなければならんのだ…」
忍者のような姿をしている人はため息をつくような感じで言った。
手には何かの紙を持っている。
「まぁ~いい。これで“スサノオ”も安心して任務を遂行出来るだろうしな…」そう言って風のように消えて行った。
この忍者のような姿をした人は何者なのか…
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