13人が本棚に入れています
本棚に追加
/622ページ
入学してから早くも3ヶ月経とうとしていた。
昼休み、優哉は図書委員なので図書室で本の貸し出しをしていた。勿論、遥とみなみも一緒だ。
この銀島高校の図書室は広く、教室3つ分はあるだろうか。
色々なジャンルの本が並び、立ち読みしてる人、座って読んでる人、借りてく人等様々な人たちがいる。
それに静かで、夏は涼しく、冬は暖かい。まさに居心地の良い場所なのだ。
「それにしても、暇だね。」
みなみは退屈そうに言った。
「仕方ないよ、図書委員だから。」
よく分からない事を遥は言った。
ちなみにこの2人は吹奏楽部に入部したのだ。
遥はサックス、みなみはフルートを熱心に練習している。
「早くフルート弾きたい~」
「サックス練習したいな~まだまだだし」
そう部活の事を話していると1人の大柄の生徒が本を借りに来た。坊主頭でガッシリとした体格だ。
「あの~本借りたいのですが…」
大柄の生徒は本を5冊ほど出した。
「ではここにサインを」
手慣れた感じで遥は指示をした。
「返却日は来週です。遅れないように」
「はい、あ、あと借りてた本お返しします」
そう言って大柄の生徒は5冊の本を出し、帰って行った。
「ねぇ~遥ちゃん…この返された5冊って、昨日借りてった本だよね?」
みなみは不思議そうに言った。
「確かに1日で5冊の本は読み切れないね」
遥も不思議に思っていた
その時優哉は笑いながら言った。「見つけた…あとは殺すだけだ…」と
最初のコメントを投稿しよう!