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優哉と遥はチャイムが鳴るギリギリに教室に着いた。
走ったらしく遥は少し息切れしていた。
しかし優哉は走ったはずなのに息切れどころか疲れた様子もない。
2人は席に着いた。すると担任の古川が入ってきた。
委員長の雛菊が号令をかけた。
「よし、今日は球技大会の種目決めやるぞ!」
異様に古川は張り切っている。
毎年銀島高校では1学期の終わり頃に球技大会を行うのが伝統だ。
球技大会はクラス対抗で学年を問わずに各種目ごとに試合をし、種目ごとに優勝したクラスを決める行事だ。
種目はそれぞれ、バスケットボール、バレーボール、テニス、卓球がある。
古川はそれぞれの種目名を黒板に書いた。
「人数制限あるが、まずやりたいところに自分の名前を書け」
古川がそう指示した後すぐに数人の男子が動いた。
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