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『ああ。“フェアリー”が見つけてくれた。』
『さすが“フェアリー”だな。しかし“フェアリー”にしては時間かかったな。』
優哉は教科書を鞄にしまい、背負って教室を後にした。優哉は部活をやっていないようだ。
『仕方ないだろ。“フェアリー”はお前達の数倍は忙しいんだ。それに“二年”しかかからないで見つかっただけ良いと思え。普通の人間だったら一生かかっても無理だぞ。』
『…そうだな。“フェアリー”には感謝しなきゃな。』
優哉は靴を履き替え外に出た。
『貴様から感謝なんて台詞が出るなんて珍しいな。』話し相手はそう言いながら笑った。
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