夜8時…宮橋にて…

3/9

13人が本棚に入れています
本棚に追加
/622ページ
「…見つからないとでも思ったのか?はっ!笑わせるな。俺達を誰だと思ってるんだ?C49」 黒いコートの人間は一歩、また一歩と勉に近づく。それにあわせて勉も一歩一歩と後ろに下がる。 「く、来るな!俺はまだ死ぬ訳には…!」 「無理だな。貴様が我々を裏切った時点で貴様の死は確定している。今ここで死ぬがいい。」 黒いコートの人間は戦闘態勢に入った。 「そちらがその気なら…!」 勉は目に止まらぬ早さで殴りかかった。わずか一秒もかからぬスピードで黒いコートの人間の顔を殴った。しかし… 「なっ!」 勉は唖然とした。全力を出したのにもかかわらず、いとも簡単に相手に受けとめられた。 「…これが貴様の全力か?C49…所詮“Cレベル”だな。」 黒いコートの人間は微笑んだ。
/622ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加