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「畜生!」
勉は掴まれた手を払い距離をとった。二人の距離は50mほどだ。
「体は鈍っていないようだな。だが、まだまだだな。」
「黙れ!この化け物が!」
勉がそう言った時、黒いコートの人間は笑った。
「あははははははははは!」
「な、何が可笑しい!」
勉は焦っている。
「だってな~…」
黒いコートの人間が続きを言おうとしたとき、勉の視界から黒いコートの人間が消えた。
「ど、どこだ…」
勉が辺りを見渡す。
「…俺を化け物言ったら貴様も化け物だぜ?」
声は勉の真後ろから聞こえた。黒いコートの人間は目に止まらぬ早さで後ろへ周りこんだのだ。
「!」
焦って勉は後ろを向いたが、遅かった。
ドス…辺りに鈍い音が響いた。
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