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「ガハッ!」
勉は口から血を吐いた。黒いコートの人間の右腕が勉の心臓を貫いていた。
「どうだ?今まで体験した中で一番痛いだろ?苦しいだろ?」
黒いコートの人間は笑いながら腕を抜いた。勉は膝まつき倒れた。
貫かれ、穴が開いた場所からは大量の血液が流れている。勉は既に虫の息だ。
「ち、畜生…ふざけやがって…」
勉はゼーハー息を切らしながら立とうとするが勿論立つことは無理だ。
「C49…貴様はもう終わりだ。」
黒いコートの人間は倒れている勉を見下しながら言った。
「恨むなら、自分が犯した罪を恨むが良い…」
黒いコートの人間は後ろを向いた。
「ハァ…ハァ…」
勉の意識は薄れてきた。目も霞んできた。
「しかし、良かったな。1人で死ななくて。」
黒いコートの人間は再び勉を見た。
「ど、どういうことだ…?」
薄れていく意識の中勉は力強く聞いた。
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