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時を同じくして、あるマンションの一室。
「く、来るな!」
1人の男性が必死に抵抗している。手にはハンドガンが握られている。
「黙れ裏切り者。お主は死ぬ運命なのだ。」
忍者の姿をした少年は一歩、また一歩と近づく。
「来るなぁ!」
男性は発砲した。
バン!バン!
二回ほど銃声が聞こえた。しかし忍者の姿をした少年には当たっていない。いや、少年は避けたのだ。
「私に、そのような飛び道具は効かぬ。」
少年は腰から短刀を抜き出した。
「や、止めてくれ!せめて最後、勉に会わせてくれ!」
男性は必死に願う。
「勉?C49のことか。奴なら“スサノオ”が処分したぞ。」
少年は無表情で言った。
「そ、そんな…」
力が抜けたのか、男性の手から銃が落ちた。
「二年前、C49の脱走を手助けした罰だ。償え、死んでな。山口人志。」
少年は目に止まらぬ早さで山口人志の首を短刀で切り落とした。
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