C49の過去

6/9
前へ
/622ページ
次へ
「あ、えっと…」 C49はなんて言おうか戸惑った。 「こいつは俺が預かることになった奴だよ。」 人志がすぐにフォローに入った。 「そうかい、宜しくね。ところで名前は?」 老婆はC49に聞いてきた。さすがにC49とは言えない。 「勉だよ、母さん。山口勉。」 人志がいきなり横から言った。 「勉かぁ、良い名前だね。私はこの馬鹿息子の母親で山口俊子だよ。宜しくね、勉君」 そう言って人志の母親、俊子は手を出してきた。 「よ、宜しくお願いします。」 C49は戸惑いながらも手を出し握手した。 「立ち話もあれだから入りなよ。お父さんも居るから。」 俊子は手招きして家の中に入れた。 人志とC49は靴を脱いで家に入った。
/622ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加